但馬に住んで早14年。
先日、養父市にある『大庄屋記念館』に行ってきました。昔の生活様式や風格ある建築に触れることができます。
随所に、生活の工夫や、不自由な中での知恵が感じられます。
個人的オススメは、大広間の囲炉裏の上を見上げると、ガラス瓦から明かりがさしているところです。ガラス瓦ですよ!ガラス瓦。素敵です。感動しました。
あ、私、屋根が好きなんです。やはり好きなものにはついつい目がいってしまいます。
ぜひ但馬内外、多くの方に訪れて、MY好きポイントを発見してほしい場所です。
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うってかわって。
東井義雄さんをご存じでしょうか。
兵庫県豊岡市出身で、養父市でも教鞭をとられ、「いのちの教育」に尽力された教育者です。
たくさんの教えを残されています。
今日は、東井義雄さんの詩を紹介したいと思います。
小さな勇気こそ
人生の大嵐がやってきたとき
それがへっちゃらで 乗り越えられるような
大きい勇気がほしいにはほしいが
わたしは 小さな勇気こそほしい。
わたしの大切な仕事を後回しにさせ
忘れさせようとする小悪魔が
テレビのスリルドラマやマンガに化けてわたしを誘惑するとき
すぐにそれをやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気でいいから
わたしはそれがほしい。
もう5分くらい寝たっていいじゃないか
けさは寒いんだよ
あたたかい寝床の中からささやきかける小さい悪魔を
すぐにやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそほしい。
明日があるじゃないか
明日やればいいじゃないか
今夜はもう寝ろよと
机の下から呼びかける小さい悪魔を
すぐにやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそほしい。
紙くずが落ちているのを見つけたとき
気がつかないというふりをして さっさと行っちまえよ
かぜひきの鼻紙かもしれないよ
不潔じゃないかと呼びかける小さい悪魔を
すぐにやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそほしい。
どんな困難ものりきれる
大きな勇気がほしいにはほしいが
毎日小出しにして使える
小さい勇気でいいから
わたしはそれがたくさんほしい。
それに そういう小さい勇気を 軽べつしていたのでは
いざという時の大きい勇気も
つかめないのではないだろうか。
凌雲の志で、すっと自分を律することができる人もいるかもしれません。
ただ、37年付き合ってみて分かりましたが、私にはどうもその資質は備わっていないようです。
この詩を読みほぐすまでは、「自分はなんて意思が弱いんだろうかぁ」と嘆くことも多々ありました。
今は、めんどうだなぁ…と、うだうだ考えながらも、少しだけトライしている自分に、「はじめの一歩が踏み出せた自分、ナイス!」と思っています。
今年も終わりが近づいていますね。
最近は寒くなって、布団から中々出たがらない自分に、喝をいれることも多くなってきました。
早起きして、いざ活動してみると、ゆっくりコーヒー飲みながら、下準備を整えてすっきりとした朝を迎えられる心地よさに、嬉しくなります。小さな勇気からのご褒美だなと思います。
朝、起きた自分ナイス!
挨拶を自らした自分、ナイス!
ダイエット3日目な自分、ナイス!(1~3日をずっとグルグルしている気もします)
今年ものこり、自分だけではなく、身近な人の小さな一歩にもエールが送れるようになりたいなと思います。