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こどもたちが夏休みにはいり、宿題に取組んでいます。

タブレットを駆使しながら宿題している姿を見ると、「あぁ時代も変化しているなぁ」と感じますが、相も変わらず姿で、懐かしさを提供してくれているものもあります。読書感想文です。

原稿用紙3ページを前に頭を抱える息子を見ながら、私も最近読んだ本の読書感想文を書いてみました。

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池田晶子さんをご存じでしょうか。

2007年に享年46歳という若さで、癌により亡くなられました。慶応大学文学部卒。読者モデルもされたりとまさに容姿端麗な方です。

私は、今年はじめて彼女の著書の一つ「41歳からの哲学」を読みました。そこから虜になり、その他の本も読んでいます。

 

まず何が好きかって、言葉をとても慈しんでいることです。難しい言葉より、的確な言葉を選ばれている気がします。たとえば、「誕生」と「生誕」の違いとか。

そもそも形のない想いを表現したり、他者と物事を共有したり。言葉はものすごい力を発揮してくれているのだと思います。だから、私も、もっと言葉を丁寧に、誠意こめて取り扱いたいなと思います。

 

一方で、文章と内容自体は、歯に着せず、ズバッと、明朗快活です。

時には過激な内容もあり、よくぞ出版できたな…と出版元をつい裏表紙で確認してしまうほどです。(出版してくれてありがとう、新潮社さん)

 

これらの本の題名からも推測されますが、池田さんはどの著書でも一貫して、「哲学」つまり「自ら考えること」をとても大切にされています。

それが、生死、政治や制度、はたまた日常生活のふとした場面について、、、などあらゆることを自ら考えるように語りかけています。

 

普段、なぜそのルールがそうであるのかって、意識して過ごしている人は少ないのではないでしょうか。

私に至っては、身を任せるまま~時の流れに身を任せ~のスタンスで生きてきたので、目的や物事を多角的に考えることがとてつもなく苦手です。

 

しかし、池田さんの本を読むと、自分で考えることの重要性を滾々と言われるので、1冊でどっと疲れます。けど、気が付くと次の本に手を伸ばしているのです。

 

最初に41歳からの哲学を読みました。制度や物事の在り方、生き方を考える機会となります。

次に、14歳からの哲学を読みました。人として、そして自分を大切にすることを気付かせてくれます。

 

14歳からの哲学の中に、好きな節があります。

 

『理想と現実』

 

「理想の人物」に対して「現実の自分」、「理想の生活」に対して「現実の生活」、「理想の社会」に対しては「現実の社会」というふうに、両者が全く相反するものだと思っているんだ。でも、そうだろうか。

たとえば君は、イチローを理想の人物とする。自分もいつかああなりたいと思う。それなら君は、彼を目標として毎日練習に励み、少々の辛さでは弱音なんか吐かないはずだ。理想を現実としようとする自分の努力に、疑いはないはずだよね。それなら、そんなふうに、理想によってこそ力強く生きられている君の毎日、つまり君の現実は、すでに理想であると言ってもいいんじゃないだろうか。

なるほど、君が実際に大リーグで活躍して、新人王になるかどうかは、わからない。

・・・中略・・・

もし君がここで、実際に大リーグに行けなかったことで自分を責め、「しょせん現実はそんなもんだよ」と言い出した時、まさにそれが君の現実になる。理想と現実とを別のもの、理想を現実の手の届かないものとしているのは、現実ではなくて、その人なんだ。自分で理想と現実とは別物だと思っているんだから、理想が現実にならないのは当たり前の事じゃないだろうか。

 

自分の至らなさや不足に、「あぁ私ってなんでこんなにできないの」「絶対できっこない」と嘆き落ち込みたくなる時もあります。

 

しかし、かのイチローも最初はバットにボールを当てることすらできなかったように。

今、私が思い描いている理想の第一歩目も、私同様「できていない」所からスタートしたのかもしれません。皆が憧れるイチローも、最初から皆に憧れられていたわけではないように。

 

だから、その理想になるためには、そのできていない道を、実直に誠実に取り組んで、理想になっていくのだなと感じた次第です。理想に向かう、一歩を踏み出した時点で、私は理想に近づいているのであって、落ち込むどころか、むしろ喜びながら進んでいくことなんだと思いました。

がんばろう。

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月に1度はブログをかこう~と漠然と思っていたんです。

前回、6月に書いたので、7月中に・・・と思っていたのが、「7月は31日まであるぜ、1日ラッキー!」と思いながら後回しにしていたら、8月にはいってしまいました。

少しの贖罪の意をこめて、せめて8月1日の朝に書いています。

 

本音を言うと、「え、ブログの日付かえられるから、しれっと7月31日にしようかな」と9割がた思っていたのですが、池田晶子さんの本の中で、『天網恢恢疎にして漏らさず』という言葉がでてきます。

悪事を行えば、一時的には逃げられてうまくいったように見えるが、結局は捕らえられ、天罰をこうむる。の意味だそうです。こわっ!と思って、日付はそのまま8月1日にしました。

 

とりあえず、自分のことは棚に上げ、7月中に宿題仕上げると言っていたこどもたちの進捗具合に、今日は喝を入れたいと思います。

「他者に厳しく、自分に甘い。」現実を真摯に受け止め、理想に向け、一歩ずつ改善していこうと思います。

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