
日本の転職回数って、平均2回だそうです。もっと多いのかなぁと思っていました。老若男女、労働人口の平均取ると数値的にまだ低いのかもしれません。
一方で、アメリカは平均11回だそう。中国も多い。
どちらが良い悪いはおいといて、世界状況から考えると、終身雇用を前提とした日本の雇用制度の方がレアです。
今後世界標準に近づくとして、企業では定着を前提とせずに事業を回せる仕組みが、従業員では即戦力となり自走できる力が、各々必要になるのだろうなと思う次第です。
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冒頭、自走にも触れましたが、今日書きたいことは『ジュエンリョク』について。
漢字で書くと、『受援力』。
人に頼り、助けを受け取る力 だそう。災害時、支援を円滑に受けるため、受け入れ側の体制やニーズの洗い出しなどで注目をされたワードでもあります。需要と供給のミスマッチを防ぎ、一刻も早い復興に向けては、とても重要ですよね。
先日、こんなことがありました。
久しくコンタクトをとっていなかった方から連絡があり、近況報告やたわいもない話に花をさかせました。
最後に、「なにか手伝えることや、できることがあったら言ってね~!」と言われた時、私は一瞬固まってしまいました。なぜかというと、必ず力になってもらえることがあるはずなのに、それが明確に出てこなかったからです。
- 達成したいことは何なのか。
- その目的達成のために、今不足しているものは何か。
- そしてその中で、相手が持っているものは何か。
私は、すべて分からなかったです。
きっと、日頃から明確な願望を持って、それをどう達成していこうか必死に熱心に考え尽くしていたら、すっとでてきたのではないかと思います。改めて、自社の経営理念と計画に取り組もうと思った瞬間です。
一世代前までは、「人に頼らないこと」が美徳とされるような風潮にもあったのではないでしょうか。
しかし、今の時代はどうでしょう。
100年時代ともいわれ、誰しも病気やけが、介護の問題に直面する可能性があります。
会社においても、残業時間が減少し、1人のマンパワーでは限界を迎えています。組織として、どれだけ生産性をあげて成果に繋げられたか。1人の能力より、組織への貢献が重要になってきています。
ざっと考えてみたのですが、受援力を発揮するためには、様々な要素が必要になってきます。
これらの能力あったら、すごくないですか。と思うものばかりです。
- 自己理解
- 目標設定
- 不足/ニーズの洗い出し
- 人間関係構築力
- コミュニケーション力/交渉力
- 謙虚な姿勢
- 感謝の心
他者、他部門と連携し、協創・共創しながら目標達成をすること。
「助けて!」と気軽にいえる心理的安全性の高い職場環境も大切ですが、先立って、積極的に受援力の活用を推進する取り組みも面白いのではないかぁとワクワクと考えています。
(月1回は、他部門へHELP項目を依頼する『THE・ジュエンリョク会議!』とか。ネーミングが絶妙にダサい。)
って、こんなこと書いてますが、私も「助けて!」とSOS出すの、そもそも苦手なんですよね。
きっと、「人に頼ること」=「できない自分」と変なプライドを持ってしまったり、「相手にめんどくさいと思われるかもしれない…」と被害妄想入ったり、「一人でできるんじゃねぇ?」と勘違いしていたり、なんだかんだ…
自分自身が、大切な人の協力ができた時、貢献できた時、喜んでもらえた時ははとても嬉しいのに、他者にはその機会を求めないのもおかしいなと思います。人間は奥深い。
受援力を高めつつ、自社、お客様、関係者の幸福に、携わっていきたいなと思います。